千日紅の咲く庭で
私と岳が誓いのキスを交わした次の瞬間。沸き起こる拍手と一緒に、いつの間にか参列者全員に配られていた色とりどりの風船が空へと一斉に放たれる。
赤、青、黄色に緑。
よく晴れわたった真っ青な空に向かってカラフルな風船が高く高く舞い上がっていく。
私も岳も、それから参列者のみんなもしばらくその風船が空へと昇っていく様子を眺める。
「お母さん、空から私たちのこと見てくれていたかな」
風船を眺めながら呟いた私を、岳は力いっぱい引き寄せる。
「これだけ風船飛ばしたら、嫌でも気づくだろう」
岳は不敵な笑みを浮かべたけれど、その視線はとても穏やかで温かい。
私はやっぱりまた鼻の奥がツンとしてしまう。
お母さんからもらった名前の通り、私は唯一の恋をした。
きっと、ううん。絶対に幸せになる。
だからずっと見守っていてね、お母さん。
そんな願いを込め、小さくなっていく風船たちを私は岳と一緒に眺めたのだった。
【番外編おしまい】
赤、青、黄色に緑。
よく晴れわたった真っ青な空に向かってカラフルな風船が高く高く舞い上がっていく。
私も岳も、それから参列者のみんなもしばらくその風船が空へと昇っていく様子を眺める。
「お母さん、空から私たちのこと見てくれていたかな」
風船を眺めながら呟いた私を、岳は力いっぱい引き寄せる。
「これだけ風船飛ばしたら、嫌でも気づくだろう」
岳は不敵な笑みを浮かべたけれど、その視線はとても穏やかで温かい。
私はやっぱりまた鼻の奥がツンとしてしまう。
お母さんからもらった名前の通り、私は唯一の恋をした。
きっと、ううん。絶対に幸せになる。
だからずっと見守っていてね、お母さん。
そんな願いを込め、小さくなっていく風船たちを私は岳と一緒に眺めたのだった。
【番外編おしまい】


