千日紅の咲く庭で
私が、お母さんが冷たくなっている事に気がついてすぐに電話したのは、他の誰でもなく、美知おばさんだった。

大きな国道を挟んで徒歩3分の距離にある家から、猛ダッシュで飛んできてくれた。



救急車呼んだり、急死だからって警察が来たりした。

お母さんが亡くなってからの一連の手続きだって、どうしていいか分からない私に1つ1つ説明しながら、冷静に対応してくれたのは、全部、美知おばさん。



私は、というと、どこからそうなったか分からないけど、まるでドラマの世界にワープしてしまったような感覚の中に居た。



ううん。

まだ絶賛ワープ中、といったところだ。


< 8 / 281 >

この作品をシェア

pagetop