千日紅の咲く庭で
小さな庭に面した縁側を開けて、2人で並んでスイカを食べる。
冷えてもいないスイカだったけど、お腹だっていっぱいでパンパンのはずだったのだけど、雰囲気がそうさせたのか、私は大きく口を開き、スイカにかぶりついた。
今日はどうやら半月らしい。
月の周りには小さな星が夜空に瞬いている。
縁側から見渡す小さな庭には、あの日と同じように千日紅が儚げに咲いている。
あの日、あの場所で千日紅に囲まれるようにして、お母さんは倒れていた。
私は月明かりに照らされた庭の、お母さんが倒れていた庭の辺りから目が離せなくなってしまった。
冷えてもいないスイカだったけど、お腹だっていっぱいでパンパンのはずだったのだけど、雰囲気がそうさせたのか、私は大きく口を開き、スイカにかぶりついた。
今日はどうやら半月らしい。
月の周りには小さな星が夜空に瞬いている。
縁側から見渡す小さな庭には、あの日と同じように千日紅が儚げに咲いている。
あの日、あの場所で千日紅に囲まれるようにして、お母さんは倒れていた。
私は月明かりに照らされた庭の、お母さんが倒れていた庭の辺りから目が離せなくなってしまった。