カーネーションの花束を君に
頭を撫でていたら突然



バサッ



「きゃっ!?」



背中に腕がまわされていて



目を開けば裕二郞君の胸に顔があたっていた



少し息がしづらい



「裕、二郞「あったかいだろ」……?」



「こうしているとあったかいだろ?」



”風邪ひかずにすむ”といい



更に抱きしめてくる



でも何故か悪い気はしない



どこか懐かしくて、優しいから



「豊音ちゃんが苦しいのが俺も苦しい。



やっぱり俺、豊音ちゃんがいないと駄目だ」



その言葉は



まるで私には魔法の言葉に思えた











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