killer×love
"いらない"そう一言言おうとしたが、串カツの良い匂いに負け、それを口に運んでしまった。

ハルスはニコリと笑い、「美味しいだろ?」と聞いてきた。

美味しい味噌を味わいながら、飲み込むと小さく「美味しい」と答える。

周りの人は、コソコソとしてこちらを見ながら話し始めていた。

何か勘違いしている様子だが、まぁ面倒臭いのでそういうことにしておく。


「て、ていうか、こんなところでご飯なんて食べていないで早く向かいましょうよ!」


そ、そうよ!

早く私は仕事を終えて、帰りたい。


テーブルを叩いて立ち上がる私とは反対に、大人しく串カツを食べ続けるハンスは「まぁ、落ち着けよ」と言う。


「今行ったとして、こんな時間帯に転校生が来たらおかしいと思うだろ?」


「そ、そりゃ、まぁ...」


大体行くとしたら朝。

今行っても、ほとんどの人達が昼休み中だ。

変に怪しまれてしまう。


ストンと椅子に腰掛けると、テーブルに置いてあった水を口に含んだ。


「まぁ、行くとしたら明日からだな。

今日は大人しく、荷物の整理でもしとけよ」


「...わかった」
< 28 / 35 >

この作品をシェア

pagetop