killer×love
「ほぉ〜...何も無い」


中に入ると、テレビとソファ、それとベッドはあるもののその他の物がスッカラカン。

てっきり、シャンデリアがあると思ってたのに、ちょっとガッカリ。


「当たり前だろ、本当の引越しに来たわけじゃねぇからな。

まぁ、本当に何も無いと可哀想だからテレビとかはこっちで用意しておいた」


ていうことは本当に何も無い空き家だったってことか。

まぁ、テレビがあるなら何だっていいけど。


荷物を床に放置して、私はベッドへ勢いのままダイブした。

そして匂いを確認。


「うん。まぁ、いいんじゃない」


「何をやってんだお前は」


「ベッドが臭かったら元の子もないでしょ?

だから確認してたの」


「何だそれ。全く変な奴だな」


「仕事の内容を説明している最中に串カツ食べる人に言われたくないですー」


「美味いから仕方ないだろ」


変な会話をしている私達。

この会話から"人を殺す事をしている"とは考えられないだろう。

しかし、私がこうして日本へ来ているのは"人を殺す"ことが目的だからだ。

もっと平和な、こんな会話なんて毎日出来る所に生まれたかった、なんて思ってしまう。
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