お姫様とお嬢様
【舜太】



待ちに待ったパーティの日。



スーツにネクタイ。



高めの靴に髪型も舜太仕様。



「舜…太?」

「そ。行くぞ愛芽。」

「何で頭茶色なの!?」

「本当は茶色なの。樋山も彰もスプレーだから。」

「ホスト臭い…。」



そうですか…。



それにしても今日の愛芽はヤバイ…。



背中開きすぎ…。



「肌見え過ぎ。」

「そう?」

「ストール出せ…。」

「はい。」



愛芽の肩にストールをかけた。



やっぱりセンスはイイ…。



しかも歩き方とかキレイだし…。



高1に見えね…。



「ヒナ君に殴られませんように…。」

「覚悟の上。今から俺は副社長だからな?じゃあ行きましょうか。」



隣に愛芽がいるってすげぇ鼻高い。



ガキだからってナメられないようにしなきゃ…。



「おっ!!七瀬副社長!!社長は出席なさらないんですか?」

「えぇ、本日は社長の代理です。」



ガキの頃からマナーはちゃんとやってるんだ。



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