お姫様とお嬢様
楓は見掛けによらずカワイイ。



「俺のだから手出すなよ。」

「出さねぇよ。女に興味ねぇ。」

「あっそ。」



その時抱きしめてた愛芽が急に立ち上がった。



クルッと俺の方を向いた愛芽…。



「さっきから恥ずかしいんですけど。いい加減離してよ。」

「にゃだ。だって愛芽怒ってんじゃん。昨日の事ならちゃんと解決するっつーの。」

「信じられるか!!」



近い近い…。



キスしちゃえ。



これでクラス全員が目撃者だな。



「って事で俺の愛芽に触んじゃねぇぞ吉岡。」

「あ、あぁ…。」



そのあと愛芽に殴られたのもクラス全員に見られてた…。



そして中学の時と変わらない楓との友情。



やっぱり楓効果か俺には誰も近寄って来なくなった。



「愛芽、一緒に帰るぞ。」

「一人で帰れバカ舜太!!」

「うるせぇな…。いいから帰るぞ。」



まだ怒ってるらしい…。



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