お姫様とお嬢様
リビングに出て寧音さんに状況説明した。



「あ、そう…。どうしようかな…。」

「何が?」

「あの子病院超嫌いだし薬も嫌いだし…。愛芽が熱出すと厄介なの…。」

「でも多分すっげぇ高いよ?」

「寝てる隙に口に薬と水流し込むか…。」

「それ溺れる!!」

「だよね…。舜太、任せた!!起きたら飲ませてね!!あたし愛芽が食べれるような物買ってくる。」



任された…。



でも薬くらい飲むだろ。



そう思ってた…。



部屋に戻るとさっきより辛そうな愛芽は寒そうに縮こまってる…。



「愛芽?おい、愛芽?」

「んっ…。寒っ…舜太、ギュウして…。」

「薬飲んでからな?」

「舜太何か大嫌い…。」



は!?



大嫌い?



「飲まなきゃ治んねぇぞ?」

「じゃあ死ぬ…。」

「死んだら困る。」

「薬なんて飲まない…。死んでも飲まない!!」



そんなに辛そうなのに…。



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