お姫様とお嬢様
全く動じないこの人達ってやっぱりすげぇ…。



それからツリーのオーナメントを選んだ。



「寧音、てっぺんに星付ける!?」

「光のにしてよ?」

「あ~い。サンタはやっぱり必要?」

「ガキくさいのはいらない。だからこの金玉にしようよ。」

「金玉言うなよ寧音…。」

「他に何て呼び名が?」

「ゴールデンボール?いや、キャンタマ?」



来たのが間違いでした。



有り得ねぇよこの人達…。



「舜太、荷物。」

「あ、はい…。」



一生この二人と買い物来たくねぇ…。



早く家に帰りたい…。



ドッと疲れて愛芽の家に帰った。



「本物のツリーだ!!」

「お帰り愛芽。瑛太さんが庭から切ったらしい…。」

「飾りは!?」

「今買って来た。ほら、金…の玉。」

「舜太卑猥だね。」



俺より卑猥だよあんたの母ちゃんは。



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