お姫様とお嬢様
俺はそこまでイイもの持ってないと思う…。



「タカヒロ!!サボってねぇで仕事しろ!!」

「だって今からナツさんのスタイリング…。」

「仕事!!」



怒られてる…。



そんなに俺の技術が見たいのか…。



「店長、店終わってから切らせて?」

「誰の髪切るんだ?」

「タカヒロ。何か長いし。」

「おぉ!!超モサいよな!!ヨロシク!!タカヒロにも言っとく!!」



店長がタオルを片付けてるタカヒロに耳打ちした。



クルッと俺の方を向いてさっきより目がキラキラしてる…。



ニコッと笑いかけるとペコッと頭をさげられた。



まさかとは思うけどアイツ、ゲイではないよな?



「ナツのファン第一号はあたしだからね…。」

「はいはい。わかってますよお嬢さん。それにしても最近の乃彩はヤキモチやきっス~。」

「あたしワガママかな!?」

「多少?でもカワイイからイイよ。」

「カワっ…。」



こうやってすぐ顔あかくなったりするのを見た限りでは根は変わってないしね?



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