お姫様とお嬢様
何故か普通のホテルの一室にいる愛芽…。



「ん~!!疲れた!!」

「舜太!?何なのコレ。」

「誕生日、祝えなかったから。今日だけ泊まり許可もらった。」



スルッと首からストールを外した舜太はドサッとベッドに座った。



泊まりの許可って…。



ヒナ君が許したの?



「おい、何突っ立ってんだよ。」

「だって…。」

「2週間振りっしょ?糖分足りねぇから来て。」

「糖分?」

「アメリカ以来愛芽食ってねぇからかなり脳が働かねぇ。」



愛芽は飴じゃないもん…。



でも身体は舜太に引き寄せられるように進んじゃう。



「めっちゃキレイ。」

「ナツにしてもらった…。」

「納得。腕出して。」



腕を出すと舜太のポケットからブレスレットが出て来た。



超欲しかったやつ…。



「アメリカから帰る時に買っといた。雑誌見て欲しそうにしてたし。」



ヤバイ、キュンとなっちゃう…。



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