お姫様とお嬢様
バシバシしごかれた俺…。



身体が痛い…。



「ナツ~。うりゃ!!」

「うぉっ!!急になんスか!!」

「試してみたの~。アハハハハッ!!」



隼人さんの不意打ちの右ストレートに日々ビクビクした。



そして1週間後。



「水木先生がボクシングやるって聞いたからぁ~!!」

「頑張ってね先生!!」



いつの間にか出来てた俺のファンの生徒に見守られてリングに上がった。



どこからそんな噂が流れたんだろう…。



「ナツっ!!」

「あ、愛芽チャ…。」

「舜太から聞いたよ。愛芽の分もアイツやっつけて!!」

「任せて。乃彩にはバレてない?」

「バレバレ!!ついでにキレてるからねあの娘…。」



それは後でどうにかします…。



さてと、キレた俺は怖いってとこ、見せてあげるよボクチャン。



「こんなにいる生徒の前で赤っ恥かくなよメイクさん。」

「お前もな。」



水木ナツ、一世一代の勝負です。



< 677 / 763 >

この作品をシェア

pagetop