お姫様とお嬢様
そして俺も学校が終わればスーツに着替えて会社に行く。



合併してから忙しい…。



「舜君、俺の代わりに会議出てくれる?」

「イイけどどっか行くのか?」

「ちょっとイイ話しが飛び込んで来たからね。じゃあ任せたよ~。」



兄貴が変わった…。



愛芽が妊娠してからなんだか目が違う。



昔の親父を見てるみたいだ…。



俺の為に必死になってんのかな…。



「兄ちゃん!!ベルギーからの新開発サンプル食ってみて!!」

「げぇ~…。兄貴に食わせろって~…。」

「自分の会社の商品の味くらい知って置くの!!」



今まで頑張って来てよかった…。



兄弟だけで守って来た会社も絶対大きくする。



愛芽と産まれて来る子の為にも俺はまだまだ頑張る。



「ただいま…。愛芽が来た日なのに遅くなってごめんな?」

「ご飯食べた?」

「イヤ、時間なくて食ってねぇ。」

「座ってて。簡単な物作るから。」



ヤバイ幸せ…。



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