マザー症候群
波斗は道瑠と別れると、阪神電車で自宅のある西宮へ。
「ただいま・・・。誰もいるわけないか」
波斗、玄関で独り言。
昼前。当然自宅には誰もいない。
まず、風呂。
次に、自分の部屋のベッドへ。
布団の中に潜り込むと、波斗は死んだように眠り込んだ。
疲れているのだろう。そのまま、夢も見ずに熟睡。
波斗が目を覚ましたのは、美波が叩くドアの音で。
「帰っているの。一緒にご飯でもどう?」
母親の聞き慣れた声が聞こえてくる。