マザー症候群

 「ああ・・・」
 波斗が大きな伸びを。
 枕元の腕時計は、午後7時58分を指している。
 「ああ、良く寝た」
 と、波斗。
 8時間以上も寝たせいか、疲れはほとんど取れている。
 気分爽快。
 波斗は、お気に入りの私服を身に着けると食卓へ。
 「昨日は泊まったの」
 波斗が椅子に座るや、美波の第一声。
 「ああ」
 「あの女と」
 「そうだけど」
 「どこがいいの。あの女の」
 ご機嫌斜めだろうか。いつもより、美波の声の調子がきつい。
 「僕は気に入っているけど」
 「悪趣味ね」
 そう言いながら、美波が手作りの料理をテーブルの上に。



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