マザー症候群

「今度の日曜日。昼頃でどう」
 美波が都合のいい時間を波斗に告げた。
 「OK、じゃ、よろしく」
 「任せておいて」
 美波は勝負に出た。
 (波斗はあの女のものじゃない)
 (私。私のものよ)
 (それが分からないなら潰すしかない)
 (あんなゲスな女は、潰すしかないのよ)
 敗北するはずがない。
 美波は勝利すると自分に言い聞かせていた。
 美波、湯呑にお茶を注ぐ。
 何と、湯呑に入れたお茶の茎が垂直に浮遊している。
 俗に言う。茶柱が立つ状態。
 縁起がいいのか、悪いのか。
 間近に迫る決闘の時。
 どんな結果が出ることやら。
 美波は、期待と不安が入り混じった心境でその日を待つ事にした。

 
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