マザー症候群
見通しの良い所まで走った時、道瑠の目に波斗の後ろ姿が小さく見えた。
「波斗だ」
「待って~」
道瑠は心臓が爆発するかと思う位一生懸命に走った。
「はあはあはあ・・・」
「波斗~」
道瑠の声が聞こえたのか、波斗が立ち止まった。
「はあはあはあ・・・。波斗・・・。
死ぬかと・・・思ったわ」
道瑠ははあはあと、大きな大きな息をしている。
「大丈夫?」
と、心配そうに波斗。
「はあはあはあ・・・。ちょっと待って。はあはあ・・・」
道瑠、やっと呼吸が整って来た。