マザー症候群

 見通しの良い所まで走った時、道瑠の目に波斗の後ろ姿が小さく見えた。
 「波斗だ」
 「待って~」
 道瑠は心臓が爆発するかと思う位一生懸命に走った。
「はあはあはあ・・・」
 「波斗~」
 道瑠の声が聞こえたのか、波斗が立ち止まった。
 「はあはあはあ・・・。波斗・・・。
死ぬかと・・・思ったわ」
 道瑠ははあはあと、大きな大きな息をしている。
 「大丈夫?」
 と、心配そうに波斗。
 「はあはあはあ・・・。ちょっと待って。はあはあ・・・」
 道瑠、やっと呼吸が整って来た。


< 78 / 291 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop