高貴なる社長のストレートすぎる恋愛に辟易しています。
結局由基からは何の連絡もないまま朝を迎え、ひとり平日の朝を迎え、会社用の白のブラウス、黒のカーディガン、黒のタイトスカートと、ひかえめな洋服に着替える。
事務所につくと、藤崎社長はいなくて代わりに時頼さんが自分の席について仕事をしていた。
「社長は?」
「朝から打ち合わせだよ」
「そうですか」
そっけない反応に時頼さんが眉をひそめた。
「何がっかりしてるんだよ」
「がっかりしてるってそんなことないですって」
「俺と二人きりじゃ不満か」
「……仕事させてくださいよ」
一息ついて自分の席に座る。
書類の整理をしはじめると、やっぱり相変わらず時頼さんはじろじろとわたしをみてくる。
「あの、何か御用ですか?」
「ったく、昨日みたいな服ないのかよ」
「ありませんて。仕事に華美なものなんて必要ありませんから」
「真面目すぎる。そのまま腐っちまうぞ」
「腐ったって仕事はきっちりしますけど」
そうじゃなくって、と言葉を追加してきた時頼さんはいつしなく不機嫌だ。
事務所につくと、藤崎社長はいなくて代わりに時頼さんが自分の席について仕事をしていた。
「社長は?」
「朝から打ち合わせだよ」
「そうですか」
そっけない反応に時頼さんが眉をひそめた。
「何がっかりしてるんだよ」
「がっかりしてるってそんなことないですって」
「俺と二人きりじゃ不満か」
「……仕事させてくださいよ」
一息ついて自分の席に座る。
書類の整理をしはじめると、やっぱり相変わらず時頼さんはじろじろとわたしをみてくる。
「あの、何か御用ですか?」
「ったく、昨日みたいな服ないのかよ」
「ありませんて。仕事に華美なものなんて必要ありませんから」
「真面目すぎる。そのまま腐っちまうぞ」
「腐ったって仕事はきっちりしますけど」
そうじゃなくって、と言葉を追加してきた時頼さんはいつしなく不機嫌だ。