王子様たちのシンデレラ(仮)
「ヒナタは俺、ハルは晴仁、楓はカエデ、アオは蒼。」



髪色はみんな違うけど……よく見れば顔はそうかもしれない。



「で、あたしはこいつらのマネージャー兼、所属事務所の社長の娘。このシェアシェアハウスのことは全部あたしに任されてるけどね」



「……」




声が出ないという体験は生まれて初めてかもしれない。




「ビックリした?まあ無理もないよね。あはは」




「美月だけじゃマネージャー業も管理人もお世話係も務まんねえって社長に行ったら、手伝い派遣するって言ってくれたんだよ」



「ちょっと陽太!!どういう意味よ!!」




「そのまんまの意味。で、社長の知り合いが夕暮さんの母さん。家賃から何から払わなくていいから住み込みで美月や俺らの仕事を手伝うって契約」




お母さん……なんと勝手なことを。




「美月は料理が壊滅的だからその変わりが務まれば十分だろ」




「ちょっと待って、晴仁までひどいよ!!」



「まあ美月の飯はまずいよな」




「楓ぇぇえ!!」




そんなに料理下手なのかな?美月さん。




「その点夕暮さん家庭科の成績いいし、料理の腕は心配すんなって彩さんが言ってたからな。」




彩さんってお母さんのこと?




「あれ?晴仁くんあたしのお母さんと知り合いなの!?」




「知り合いも何も、何回かこのシェアハウスにも来てるし。ライブにも来たことある」



ライブって……梨華だけじゃなくお母さんもはまってたの?

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