王子様たちのシンデレラ(仮)
「彩羽ちゃん、部屋に荷物置いてくれば?あ、陽太ー、案内してあげて」




「人使い荒いな相変わらず……夕暮さん、こっちついてきて」




立花くんはあたしの荷物を軽々ともって顎でついて来いと促す。




「あ、荷物持つよ!あたしのだし!」



「いいから黙ってついて来いよ」



優しい……



「ありがとう」



あたしはリビングを出て立花くんの後ろについて歩く。



「……広くない?」



歩いても歩いても廊下が終わらない。それどころかまだ奥まで続いてる。



「もとはここ、芸能人用の宿泊施設だったんだ。だから空き部屋もいっぱいある」



「へぇ……」



にしても多いな、この数はさすがに。



宿泊施設だったなら一つ一つの部屋もきっと豪華で広いんだろうな……



「こっち」



立花くんは突き当りを曲がって階段をのぼり始める。



「外から見たら三階建てっぽかったけど……」



「そう、三階はスタジオとかトレーニングルームとかレッスン質があるんだ」



「すごいね……」



さすが、社長令嬢が管理人してるだけあるよ。

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