王子様たちのシンデレラ(仮)
流れたのは明るいけど優しいメロディ。




「ちなみに作詞は蒼、作曲は俺ね」



「え、作詞作曲できちゃうの!?」




「一応六人ともできるよ、俺ら軽音部でみんなギターはできるし」



「軽音部…?」



そんなのうちの学校にあったっけ?




「部室はこの家の三階にちゃんと存在する。部長は蒼。俺と晴仁がギター、蒼がベース、楓がドラム」



「バンドだ!!」



「そう、まあ活動は実質してないけどね」




たしかに、部活と芸能界と生徒会の両立なんて、普通の人間なら無理だ。




ガチャ



「彩羽ちゃん?陽太?なにやってんだよ、パスタ冷めちゃうぞ?」



「あ、忘れてた!蒼先輩、ありがとうございます!」



あたしはイヤホンを返して慌ててリビングに降りる。



「彩羽、遅い、腹減ったんだけど」



「おい、早くしろよ」



カッチーン……楓先輩はいいとして、晴仁くんは後輩だよね!?年下だよね!?



「彩羽ちゃん、ごめんね?晴仁に敬語なんて求めても無駄なのよ~」




美月さん、それ結構やばくないですか?常識……

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