恋の契約は永遠に



『俺の事、どう思ってる……』


すると麻耶はベッドの方へ逃げた。


だけど俺はどうしても聞きたくて麻耶を逃さないように追ってーーー



『ひゃっ!!』


勢いでそのままベッドに押し倒おす。


『麻耶、答えて。俺の事、どう思ってる』


『わ、私は……』


『私は?』


俺は覚悟を決めて聞く。


『その、あの、む、胸がドキドキするくらい好きなんですっ』


振られるのを覚悟してたけど、叫ぶように言った麻耶の声が頭に響く。
"好き"その言葉が嬉しくて、恥ずかしいのか咄嗟に顔を手で覆った麻耶の手を外してもう一度聞いた。


『好きって本当?』


麻耶は頷いた。


『夢じゃないよな?俺、幸せすぎて嬉しいんだけど』


そう言いながら麻耶をだきしめた。


『麻耶、俺も好きだ』


そう言って強く麻耶を抱きしめると、離したくなくて暫くそのまま抱きしめていた。


『社長、一回落ち着きましょう。何か飲みましょう』


麻耶はそう言って体を起こしたが、キッチンへ行こうとする麻耶を阻止して後ろから抱きしめる。


『あ、あのっ』


『やっと麻耶を手に入れたんだ。離れたくないんだよ』


やっと想いが通じたから何処へも行って欲しくなかった。


暫くして落ち着かせて、麻耶と向き合うようにして座り麻耶の目を見つめて言った。


『麻耶、俺と付き合ってくれますか?』


『は、はい』


『麻耶を離さないし、幸せにするから』


こういう事はちゃんと伝えたかったし、遊びで付き合うつもりなんてない。
本当に大切にしたいから……。


なのに麻耶は急に俺に抱きついてきた。
もう撤回、可愛すぎる。
今まで抑えていた麻耶への気持ちが一気に溢れだすーーー



『そんな事されたら抑えられなくなるだろ?』


そう言って俺は麻耶にキスをした……。


深くなるキスに酔いしれて、潤む瞳で麻耶は俺を見つめる。


『そんなの反則だろ……麻耶が悪いんだからな。もう止まらない』


麻耶の温もりを肌で感じ、一夜を共にした。












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