恋の契約は永遠に


麻耶はコーヒーを淹れてくれて、俺は
『ありがとう』と言った。


お互いにコーヒーを飲み沈黙が続いた後に麻耶は言った。


『あの、何故社長は私のマンションへ?』


『それは、麻耶の帰りが遅くて心配だったから』


『でも私もいい年ですし、子供ではないので大丈夫ですよ』


言われてみれば麻耶が言ってるのが正論で、頭の中では分かっていても俺は麻耶への気持ちが抑えられなくて言った。


『ダメに決まってるだろ!麻耶は全然わかってない。アイツに惚れたら困る』


『アイツ?』


首を傾げながら考える姿まで一々可愛すぎるんだよ。


『GARDENの社長達と居酒屋に居たんだろ?』


『何でそれを社長が知っているのですか?』


麻耶の質問には答えずに俺は言葉を続けた。


『麻耶はGARDENの社長をどう思う?』


『え、し、しっかりした人だと思いますけど……』


『じゃあ俺の事はどう思う?』


『えっ……』


俺は麻耶との距離を縮めて、今一番聞きたいことをもう一度言う。


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