恋の契約は永遠に
「結婚ねぇ、でも麻耶ちゃん可愛いしな」
「おい!俺を怒らせる気か?」
「そうムキになるなよ。冗談に決まってるだろ?」
冗談だと笑いながら言う悠一の姿は、男の俺から見てもイケメンすぎて、冗談だとしても苛立つが、俺は悠一に聞きたいことを言った。
「俺さ、ずっと疑問に感じでたんだけど、お前ユキの事好きだったのに何で学生の頃は違う女と付き合ったんだ?」
「ユキの気持ちには気づいていたけど、いつもモジモジして自分の意見言わないから、自信もって欲しかったんだよ。いつも何でも俺が決めてたら自分の思いとかあっても主張できない人間になるだろ?俺が他の女と付き合ってもただ見てるだけだったし、勇気を出して自分から伝えれるようになって欲しかったんだ。好きな女は苛めたくなるだろ?」
「何かお前、変わってんな?その割にはユキが他の奴から猛烈にアタックされてて"俺の女に手を出すな"って言ったのは誰だっけ?」
「好きな女を助けただけじゃん?」
……何当たり前かのように。
変わってるなやっぱり。
「じゃあ何で電話放置してんだよ?」
「俺は仕事で出張にきてるのに、会いたいとか寂しいとかもうエンドレスでさ。ユキにはもっと強くなって欲しいし、アイツ待たせてるのも今はまだ仕事で新人を育ててるから、俺が不在でもちゃんと一人で出来るようになるまでは結婚はしないって決めてるんだ」
のらりくらりなだけかと思ったけど、悠一も先の事を考えてるんだな。
何だか安心した。
俺も悠一に負けないようにしないとな。
悠一と少し話をして、その後部屋に戻って行った悠一を見送り俺は疲れていたのもあってそのま眠りに就いた。