ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
小陽は俺達に夜食を作ってくれた。

小陽が握った三角おにぎり二つに温かいワカメの味噌汁付き。


「海苔はパリパリ派ですか?それともしっとり派ですか?拓真さん」

「パリパリ派かな?」

「今すぐに食べます?」


「あ、ああ」

小陽は俺の目の前でおにぎりに海苔を巻き、『はい』と笑顔を添えてくれた。


「いただきます」


俺は小陽の作ったおにぎりを齧る。


ご飯の塩加減も程よく、何よりも小陽の握ったおにぎりだから愛情をたっぷりと感じる。


「おにぎりの具は昆布です」


「昆布か…美味い」


「二人の仲を見せつけられるとムカつくんだけど・・・」

「蓮君も食べますか?」


「うん、俺も小陽さんに海苔巻いて欲しいなぁー」

「喜んで」

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