ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
樋口家の墓のある墓地は高台の場所にあった。
湘南の海を遠目に見ながら緩やかな坂を上ってゆく。
綺麗に並んだ墓石に刻まれた苗字を確かめながら樋口家の墓を探した。
鮮やかな紅いバラの花束を手向けて、そっと手を合わせる一人の男性。
「えっ!!?」
俺は思わず声を上げてしまった。
静かな墓地に響く俺の頓狂な声。
「君は拓真君!!?」
毎年、赤いバラの花束を手向けていたのはお義父さんだった。
「お義父さんが毎年樋口家の墓に・・・」
「この墓に眠る君の祖父の兄・樋口壱真さんには私も亡くなった父上も大変世話になったから・・・」
お義父さんの記憶の中に壱真は残っていた。
「彼は私と父上の命の恩人」
「親父から訊いています。壱真さんのコトは・・・」
俺も墓に手を合わせた。
「父上がずっと樋口さんの命日となるクリスマスには必ず訪れ、この15本の紅いバラの花束を手向けていた。父上が亡き後は私が引き継いだ」
「どうして15本の紅いバラの花束を手向けるんですか?」
「15本の紅いバラの花束には意味があるんだ。それは謝罪の念。父上は38歳の若さで亡くなった樋口さんに対して『申し訳ない』キモチを花束に込めたんだ思う・・・」
湘南の海を遠目に見ながら緩やかな坂を上ってゆく。
綺麗に並んだ墓石に刻まれた苗字を確かめながら樋口家の墓を探した。
鮮やかな紅いバラの花束を手向けて、そっと手を合わせる一人の男性。
「えっ!!?」
俺は思わず声を上げてしまった。
静かな墓地に響く俺の頓狂な声。
「君は拓真君!!?」
毎年、赤いバラの花束を手向けていたのはお義父さんだった。
「お義父さんが毎年樋口家の墓に・・・」
「この墓に眠る君の祖父の兄・樋口壱真さんには私も亡くなった父上も大変世話になったから・・・」
お義父さんの記憶の中に壱真は残っていた。
「彼は私と父上の命の恩人」
「親父から訊いています。壱真さんのコトは・・・」
俺も墓に手を合わせた。
「父上がずっと樋口さんの命日となるクリスマスには必ず訪れ、この15本の紅いバラの花束を手向けていた。父上が亡き後は私が引き継いだ」
「どうして15本の紅いバラの花束を手向けるんですか?」
「15本の紅いバラの花束には意味があるんだ。それは謝罪の念。父上は38歳の若さで亡くなった樋口さんに対して『申し訳ない』キモチを花束に込めたんだ思う・・・」