ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
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クリスマス。


「お誕生日おめでとうございます。拓真さん」

「ありがとう」

俺は30歳の誕生日を迎えた。今日は壱真の命日でもある。

偶然とは思えない偶然。

俺は支度して、黒のロングコートを着込む。

「気を付けて行って下さい」

「ああ」

「夜のパーティ楽しみに待ってるよ」

二人だけのクリスマス兼誕生日パーティ。


「いってくるよ」

小陽は短く手を振り、笑顔で送り出してくれた。


母さんにとっても忘れてはいけない日。
この日に前世の俺はこの世を去り、今世の俺が生まれた。生と死が行き交った特別な日なのだ。


俺は鎌倉へと車を走らせる。冬独特のどんよりとした雲がかかった空。

この時期になると寒波が来て、都心にも雪を降らせる。


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