ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「なぁー栗原さん」
「お悩みですか?副社長」
栗原さんはキーボードを打つ指を休めて俺の顔色を伺う。
「これから言うコトは親父には内密にしてくれ。・・・小陽には不妊の原因が見つからないんだ・・・俺は小陽に検査を受けてくれと頼まれた」
俺はそう栗原さんに口止めしながら重い口調で話をする。
栗原さんと亡くなられた奥様も子供には恵まれず、不妊治療をしたと柾貴から訊いた。
でも、二人の間には柾貴が産まれた。
「このまま…子なしでは副社長の場合、お立場は辛くなるばかりでしょうね」
小陽の兄・紡が結婚しないとなれば、両家の後継者問題が勃発する。
男児二人は必要だろう。
「不妊治療は早い段階で開始する方が良いですよ。
小陽さんはまだ27歳…副社長だって32歳…大丈夫ですよ」
「お悩みですか?副社長」
栗原さんはキーボードを打つ指を休めて俺の顔色を伺う。
「これから言うコトは親父には内密にしてくれ。・・・小陽には不妊の原因が見つからないんだ・・・俺は小陽に検査を受けてくれと頼まれた」
俺はそう栗原さんに口止めしながら重い口調で話をする。
栗原さんと亡くなられた奥様も子供には恵まれず、不妊治療をしたと柾貴から訊いた。
でも、二人の間には柾貴が産まれた。
「このまま…子なしでは副社長の場合、お立場は辛くなるばかりでしょうね」
小陽の兄・紡が結婚しないとなれば、両家の後継者問題が勃発する。
男児二人は必要だろう。
「不妊治療は早い段階で開始する方が良いですよ。
小陽さんはまだ27歳…副社長だって32歳…大丈夫ですよ」