ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「だからって・・・ウチに来るコトないじゃん」


「伊集院元総理から直々に小陽さんを我が『星凛堂』に就職させてくれと頼まれたんだ」


「俺は関係ないじゃねぇか。親父が面倒を見ろよ」


「俺は永遠君の面倒で精一杯だし。ダメだ。拓真お前に小陽さんの面倒は任せる」


「おいおい、もし、何かあったらどうすんだ??」


「拓真お前・・・小陽さんに手を出す気か?」


親父の目が急に鋭く光った。


「男と女だ…もしかしたら、何かあるかもしれねぇじゃん」


「そんなコトをすれば、お前はクビ、濱部家から追い出すぞ!!」


親父が俺の読んでいた経済新聞を投げつける。


「じ、冗談だよ・・・」


「冗談にも程がある!!拓真お前だけが頼りなんだ!!女癖は悪いが、お前は仕事が出来る。俺よりも頭がいい。
『星凛堂』の次期社長として期待しているんだ」


「それは分かってるよ」

俺には稜真(リョウマ)と言う弟が居るが、アイツはいい加減な男。

俺と稜真の間には妹・彩名が居たが。
彩名は生まれつき心臓が悪く、幼い時に亡くなった。
そう言えば、小陽は彩名の友達だったっけ。

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