小さな命

約束の時間は1時。

そこから1時間。

寝ているという事は朝から何も?

そう悪い予感が母親と私によぎった。

半年になり、もうすぐ7ヶ月になる子。

離乳食を始めていないといけない月齢なのに、食器は箱にしまったまま。

母親がたえきれなくなり、娘と子供を離した。

しばらく母親と私は母親の息子の家で一緒に暮らす事になり、子供の面倒も必然的に私が見るように。

娘が迎えにくるだろうと思って、その子には私がママと教えずに1歳すぎまで育てた。

娘は何度か来たが、同時に取り上げられた物を返してと一言目。子供の事はついでかのようだった。
それも1週間もすればなくなった。

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