下宿屋 東風荘
毎年祭りの日に飛び越えては来たが、千年祭の高さは、天にも届く高さと聞く。
それを超えれなくとも九尾にはなれるが、神通力を持つ九尾となるには人と飛ばねばならないと聞いている。
不安はあるが、爺さんの思いを引き継ぐには飛ばねばならぬ……

そんな事を考えながら、一日を終え眠り、いつもの朝餉の支度から一日を始める。

丁度米が炊け、卵をと思っていると、今年卒業の高校3年生がやって来た。

「おはよう、今日は早いじゃないか?」

「おはようございます。これ、母ちゃんから送られてきたんだけど」と一通の手紙を渡される。

中をみると、農家をやっている祖父母のお爺さんが倒れ、入院することになった事、その為下宿を引き払い帰ってくる旨が書いてあった。

「おや、それは大変だ。どうするんだい?」

「もう授業も無いし、登校日だけだから帰ろうかなって。じいちゃんも心配だけど、俺の家農家だからさ、父ちゃんはサラリーマンだけど、母ちゃん1人じゃ収穫も大変だし……婆ちゃんは朝畑仕事して、昼から病院に行ってるって昨日電話もあったから」

「そうかい。寂しくなるけど家族は大切にしないといけないからねぇ」

「今日、母ちゃんから電話があると思うんだ。こんなんじゃなきゃ、ちゃんと挨拶に来たのにって言ってたけど」

「構わないよ。詳しいことは聞いておくから。今日は学校だろう?」

「うん」

「じゃあ、高校生だけ起こしてきてくれるかい?ご飯ができるよって」

分かったと、奥に向かったので、ベーコンと卵を出して、ベーコンエッグとサラダを人さらに盛り付け、味噌汁を作る。
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