下宿屋 東風荘
三人が起きてきたので、顔を洗いに行くようにと言い、支度をしていると、珍しく大学生二人も起きてきたので追加で卵を焼く。

「今日はみんな早いねぇ?どうかしたのかい?」

「あ、院生昨日の夜中に帰ってきて、朝ごはんはいらない、昼からまた研究室に行くって伝えてくれって。俺達、同じ学科だから朝から講義。バイト先で晩飯出るから、俺は今晩は遅くなるよ」

「あ、俺は夕飯ありで!」

「はいはい。君達も仕度してご飯を食べなさい」と机にご飯を並べていく。もちろん、糠漬けも一緒に。

最初は好き嫌いのあった子達もいたが、大抵最初の方で克服してしまう。
食わず嫌いと言うものだろう。

箸の使い方、テーブルではなく座布団に正座。昔ながらの食事の仕方だが、文句を言うのも最初だけ。段々と当たり前のようになって、姿勢も良くなり行儀も良くなる。いい事づくめだ……

「冬弥さんもう食べてもいい?」

「あ、あぁ。構わないよ」

「戴きます」とみんな手を合わせ食事を始めたので、食堂となっている板の間の壁にかかったボードにみんなの帰宅予定を書いておく。
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