下宿屋 東風荘
そろそろ約束の13時だと思い、ポットで湯を沸かしお茶とジュースの用意をしておく。
本当はやかんで沸かしたいのだが、神社に行っていたので予定が狂ってしまっている。

玄関先に立ち、門を開けて車が入れるようにしておく。
下宿人は免許は持っているが車は持ってはいない。1台車があるので、それをみんなで使っている状態だ。
使うのも、下宿に関係ある時にしか使わないので、それ程いい車でもないが、ワゴンにしてあるので、荷物もたくさん乗るし、病気の時でも寝かせて連れていくことが出来る。

門から右奥が家なので、左側の端に車が止めてあり、1台自転車も置いてある。

紺色の軽自動車が入ってきたので、入口前に止めてもらい出迎えると、子供が二人に増えている。

「電話した早乙女と申します」

「下宿屋の主、冬弥と申します。中へどうぞ」と招き入れる。
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