好きだなんて言ってあげない
「・・・・・・・・・・あのな、オレは可愛げがなくても気が強くても友達のために泣いて、友達のために怒るお前が好きや」
引っ込んでいた涙がまた溢れる。
ありのままのわたしを受け止めてくれる人がここに居る。
イケメンで御曹司でちょっと腹黒。
「わたしも・・・・・好き」
専務が耳元で笑う。
「やっと素直になった」
慣れた手つきでわたしの洋服を脱がせて、身体のあちこちにキスが落とされる。
ずっと、好きだなんて言えないと思っていた。
こんな愛情を与えられるなんて思っていなかった。
「専務・・・・・」
大きな背中を力いっぱい抱き締める。
「阿呆、役職で呼ぶな。名前で呼べ」
手を伸ばしたその先にある温もりが嬉しくて、手に入ったひねくれているのに優しい存在がただただ愛しい。
やがて頭の中が真っ白になる。
思考を手放す前に '愛してる' と聞いた気がしたーーーー。
起きたら、言うから。
今度は 大好きってーーー。
