鴉 ーLAYー
『貴一君で調べられないんじゃお手上げだね〜』
悔しいが、事実だ
今まで僕に出来ないハッキングはなかった
『貴一、大丈夫だ。ハッキング出来ないんなら直接聞けばいいだけだからな』
レン…………お前は………
『レン?馬鹿なの?隼人は直接確認しようとしたから今、ベッドで可哀想な姿になってるんだよ?』
僕が言おうとした事を、剣心が述べた
いつも意味不明な事を言う剣心が
まともな事を述べた
此処にいる全員が、ぽかんとしている
『なに?皆?どうしたの?』
「剣心が珍しくまともな事を言ったので驚きました』
皆ひど〜い、そう言いながら剣心は
どこから持って来たのか
ラップに包まれたおにぎりを食べだした