わたしのいちばんすきなひと。


遅くなったのに食べないで待ってくれるなんて
優しいよ、本当に。


席について手を合わせる。

「「いただきます!」」


ふわふわトロトロの卵が口の中いっぱいに広がる。とっても美味しい。
蒼くんは大学生の頃飲食店でバイトをして料理を覚えたらしい。
わたし蒼くんに料理勝てる自信ないな…。


「蒼くん本当に料理上手だよね!
オムライスすごく美味しい!!」

「喜んでくれて嬉しいよ。
莉子口の端っこにケチャップついてるよ。」

そう言って蒼くんはわたしの口の端っこについていたケチャップをとってぺろっと指を舐めた。


は、恥ずかしい。わたしこういうところが子供っぽいよね…


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