わたしのいちばんすきなひと。
「好きだよ、蒼くん…」
ほっぺたにキスをした。
そのとき腕を掴まれて
ぐいっと引き寄せられた。
「…おれもすきだよ、りこ」
耳元で言われ顔が真っ赤になった。
「え!?蒼くん起きてたの!?」
「ごめんごめん、だって莉子が」
狸寝入りしてた蒼くん。
意地悪だ。
「お風呂入ってくるな。
テレビ見ながらゆっくりしてて。」
「うん、わかった!」
そう言って蒼くんはお風呂に入った。
そうそう、わたしたちは一緒に暮らしてないけど
しょっちゅう蒼くんはわたしの家に泊まっている。
一緒にここに住めばいいんだけどと思ったりするけど…