イケメン双子と、もれなく『腐』の付く残念女子と。
凜と漸は、困ったような面持ちで顔を見合わせ、大仰なため息をつく。碧羽がそう言うであろうことは、予測の範疇であった。ここからが本番である。
「だったらさ、碧羽は僕たちがそばにいなかったら、だれとも遊ばないの? ボッチでいるの?」
「凜たちがそばにいてくれないのなら、わたしボッチでいいもん!」
「おまえ淋しがり屋のクセして、そんなことできないだろ。それに俺たちがいなくなったら、おまえ男どもからどうやって逃げんだよ」
「そうだよ。碧羽ひとりじゃ、言いよってくる男にイジメられちゃうよ?」
「だったらこれまでのように、凜と漸がわたしを守ってよ」
「「それは無理!」」
双子はユニゾンで碧羽の願いを否す。
決心の半分は彼女に伝えた。残りはひとつ……自分たちが碧羽から距離を取りつつ、尚且つ男どもから彼女を守らねばならないのだ。
考え抜き、そして思いついた、あるひとつのアイディア。それは―――