大好きなきみへ、あの約束をもう一度



「私と出会ってくれてありがとう、大好き、海斗」


「湊……っ、俺もすげぇ好き。これからは、親友の分まで、俺が湊を守るからな」



見つめ合えば、自然と笑顔になれた。

海斗は、私の新しい光。

力強い、早織に似た眩しい太陽だ。



「おーい、2人とも無事かー!?」

「湊ちゃんっ、海斗くんっ、早く上がってきてー!風邪ひいちゃうよー!!」


川岸から、尚先輩と文子が私たちに手を振ってるのが見えた。


尚先輩、文子にも心配かけちゃったな。

あとで、ありがとうって言わないと。


「うん、戻るね!」


そう返事を返すと……。


「行くぞ、湊」

「あっ……うん!」


海斗に差し出された手を握りしめる。

そして、一緒に仲間が待つ川岸へと向かった。



ねぇ早織。

もう、私と早織は2人ぼっちなんかじゃないね。

だって……姿は見えなくても、早織の存在を認めてくれる人がいる。

私たちには、みんながついててくれるんだから。



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