大好きなきみへ、あの約束をもう一度



***


目が覚めた時、私の親友は、この世界からいなくなっていた。

川に溺れた私達は、運悪く川の深い場所に足をとられてしまい、下流に流されたらしい。


病院で目が覚めて、私は自分だけが助かって、親友は助からなかったことに、絶望していた。



「ねぇ、湊ちゃん、少しご飯を食べたらどうかな」


「……いらないです」


「今が、辛い時なのは分かるけど……」



病室を担当してる看護師さんが、私にそう声をかけるけど、こんな時だからこそ、ご飯なんて喉を通らなかった。


辛い……?

辛いなんてもんじゃない。



「私が、あの手を離さなければ……っ」


「湊ちゃん?」



そうすれば、早織は助かったかもしれない。



「私が死ねばよかったのに!!」


「湊ちゃん、落ち着いて?大丈夫、大丈夫だからね?」


「大丈夫なんかじゃない!!」



どうして、早織が死ななきゃいけなかったの!?

そんなのってない、みんなから好かれて、あの笑顔にたくさんの人を明るくする早織がっ。



「早織っ……早織!!」


どうして私はっ、あの手を話しちゃったんだろう!!


「どうして!!」


ボロボロと涙が零れて、声が枯れるまで泣き叫んだ。

そんな私を、看護師さんが取り押さえて、鎮静剤を打つ。



「うぅっ……さお……り……」



ごめんね、ごめんね早織っ。


私は、暴れるのをやめて、強制的に脱力した。

ボーッとする意識、脈打つ度に痛む頭。



胸に、耐えきれない痛みと悲しみが渦巻いたまま、私はまた、意識を手放した。


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