大好きなきみへ、あの約束をもう一度
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目が覚めた時、私の親友は、この世界からいなくなっていた。
川に溺れた私達は、運悪く川の深い場所に足をとられてしまい、下流に流されたらしい。
病院で目が覚めて、私は自分だけが助かって、親友は助からなかったことに、絶望していた。
「ねぇ、湊ちゃん、少しご飯を食べたらどうかな」
「……いらないです」
「今が、辛い時なのは分かるけど……」
病室を担当してる看護師さんが、私にそう声をかけるけど、こんな時だからこそ、ご飯なんて喉を通らなかった。
辛い……?
辛いなんてもんじゃない。
「私が、あの手を離さなければ……っ」
「湊ちゃん?」
そうすれば、早織は助かったかもしれない。
「私が死ねばよかったのに!!」
「湊ちゃん、落ち着いて?大丈夫、大丈夫だからね?」
「大丈夫なんかじゃない!!」
どうして、早織が死ななきゃいけなかったの!?
そんなのってない、みんなから好かれて、あの笑顔にたくさんの人を明るくする早織がっ。
「早織っ……早織!!」
どうして私はっ、あの手を話しちゃったんだろう!!
「どうして!!」
ボロボロと涙が零れて、声が枯れるまで泣き叫んだ。
そんな私を、看護師さんが取り押さえて、鎮静剤を打つ。
「うぅっ……さお……り……」
ごめんね、ごめんね早織っ。
私は、暴れるのをやめて、強制的に脱力した。
ボーッとする意識、脈打つ度に痛む頭。
胸に、耐えきれない痛みと悲しみが渦巻いたまま、私はまた、意識を手放した。