エリート外科医の一途な求愛
シャワーを浴びた後とは言え、彼は上半身裸だった。
ルーズなパンツを、腰骨に引っ掛けるようにして履いてるだけ。
引き締まった逞しい胸に広い肩。
程よく筋肉のついた二の腕。
水分を拭っただけの乱れた髪。
とんでもなくセクシーで、今彼の部屋で二人きりというこの状況にソワソワしてしまう。
そして、ここにいる自分に、更に罪悪感が募る。
「最低、って。なんで?」
各務先生の方は私のドキドキなんか気にする様子もなく、ソファの前に回り込んで来ると、私の隣に腰を下ろした。
もう片方の手で持っていた自分のグラスを割と勢いよく傾ける。
ゴクッゴクッと上下する男らしい喉仏に見惚れながら、私は手にしたグラスを両手で握るように支えていた。
「私……まだ先生にちゃんと返事してないのに、こんな……」
「セックスしたこと言ってるなら、俺の方が最低だろ。葉月の気持ちが決まらないのわかってて、付け込んでフライングしたのは俺だから」
サラッと軽く遮られて、ビクッと肩を震わせながら、私はそっと彼の横顔を見つめた。
「っつーか……。ズルいとは思うけどな。今日だって、俺がどういうつもりで誘ってるかわかってるくせに、本気の抵抗は見せない。でもきっと、俺が襲い掛かったら『嫌、やめて』って止めるだろ」
一気にグラスの半分を飲み干してから、各務先生は短くハッと息をついた。
ルーズなパンツを、腰骨に引っ掛けるようにして履いてるだけ。
引き締まった逞しい胸に広い肩。
程よく筋肉のついた二の腕。
水分を拭っただけの乱れた髪。
とんでもなくセクシーで、今彼の部屋で二人きりというこの状況にソワソワしてしまう。
そして、ここにいる自分に、更に罪悪感が募る。
「最低、って。なんで?」
各務先生の方は私のドキドキなんか気にする様子もなく、ソファの前に回り込んで来ると、私の隣に腰を下ろした。
もう片方の手で持っていた自分のグラスを割と勢いよく傾ける。
ゴクッゴクッと上下する男らしい喉仏に見惚れながら、私は手にしたグラスを両手で握るように支えていた。
「私……まだ先生にちゃんと返事してないのに、こんな……」
「セックスしたこと言ってるなら、俺の方が最低だろ。葉月の気持ちが決まらないのわかってて、付け込んでフライングしたのは俺だから」
サラッと軽く遮られて、ビクッと肩を震わせながら、私はそっと彼の横顔を見つめた。
「っつーか……。ズルいとは思うけどな。今日だって、俺がどういうつもりで誘ってるかわかってるくせに、本気の抵抗は見せない。でもきっと、俺が襲い掛かったら『嫌、やめて』って止めるだろ」
一気にグラスの半分を飲み干してから、各務先生は短くハッと息をついた。