エリート外科医の一途な求愛
会話したところで音声が使われるわけじゃないはず。
ただの会食相手なのに、なんでリポーターみたいなことを求められてるの!?
それなら、私じゃなくて美奈ちゃんでもいいんじゃ!と、思いついた。
この取材の話をした時、千佳さんや美奈ちゃんにぼやいたら、美奈ちゃんがすごく羨ましがっていた。
医局での先生を語るなら、絶対に彼女の方が適役に決まってる。
そう各務先生に提案してみたのに、『君を条件にしたはずだ、俺は』の一言で、あっさり却下された。
結局、それ以上の抵抗は出来ないまま今日を迎えてしまった。
まあ……確かに、医療秘書のお仕事のうちと言われたらそこまで。
休日出勤も半日分も申請出来たことだし、いつまでも文句を言ってても仕方がない。
この取材に条件をつけて私を脅迫した各務先生と、今鋭い目で患者さんの心臓と向き合う各務先生。
二つの顔を知ってる身としては、今の彼を素直にカッコいいと思うのも悔しい。
私にそんな複雑な思いを植え付け、各務先生は淡々と冷静にオペを終えた。
もちろんオペは大成功。
『お疲れ様でした』の一言で各務先生が退室した後、患者さんはICUに運ばれていった。
見学ルームから出て行く研修医たちが、各務先生の手技に興奮気味に頬を紅潮させているのを見ながら、私も無意識に手をギュッと握り締めていた。
ただの会食相手なのに、なんでリポーターみたいなことを求められてるの!?
それなら、私じゃなくて美奈ちゃんでもいいんじゃ!と、思いついた。
この取材の話をした時、千佳さんや美奈ちゃんにぼやいたら、美奈ちゃんがすごく羨ましがっていた。
医局での先生を語るなら、絶対に彼女の方が適役に決まってる。
そう各務先生に提案してみたのに、『君を条件にしたはずだ、俺は』の一言で、あっさり却下された。
結局、それ以上の抵抗は出来ないまま今日を迎えてしまった。
まあ……確かに、医療秘書のお仕事のうちと言われたらそこまで。
休日出勤も半日分も申請出来たことだし、いつまでも文句を言ってても仕方がない。
この取材に条件をつけて私を脅迫した各務先生と、今鋭い目で患者さんの心臓と向き合う各務先生。
二つの顔を知ってる身としては、今の彼を素直にカッコいいと思うのも悔しい。
私にそんな複雑な思いを植え付け、各務先生は淡々と冷静にオペを終えた。
もちろんオペは大成功。
『お疲れ様でした』の一言で各務先生が退室した後、患者さんはICUに運ばれていった。
見学ルームから出て行く研修医たちが、各務先生の手技に興奮気味に頬を紅潮させているのを見ながら、私も無意識に手をギュッと握り締めていた。