コンパスと鍵と真紀子さん


「早いね、相変わらず。」


「まぁアタシ朝型だからね。
実琴、夜型のクセ学校来るの割と早いじゃない。」


「んー。
小学校からの習慣かな。」





そう、と言って一度前髪をかきあげる紺ちゃん。


小さいピアスが小さく光った。




「紺ちゃん、ピアス開いてたっけ?」


「一昨日開けた。
綺麗でしょ?」


「いや、ま綺麗だけど、やばくない?
ウチ学校厳しいじゃん。」


「…まぁね。」



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