3年分の甘い時間


こんな経験初めてで、少し涙目になっていた。


それが悪かったのだろう。



「はぁ・・・。俺が昨日どれだけ耐えたかわかってる?」


課長はゆっくり近づき、ベッドサイドにある棚にマグカップをおいて、


「ご褒美・・・貰わないと気が済みませんよ?」



そう言って、私に軽いキスをした。



知ってる。この落ち着く課長の匂い、声、夢でみたものと同じ。



「・・・課長、好きです。」


「うん、知ってる。」


「・・・かちょっ」


ついさっきのキスとは全く違う。噛み付くような、キス。どうしよう、夢のつづきを見てるようで、幸せすぎて、覚めないでほしい。



「んっ・・・」


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