イジワル上司に甘く捕獲されました
「……瀬尾さんじゃあるまいし。
私はモテません」
ぷうっと頬を膨らまして言うと。
瀬尾さんはそんな私の鼻をムギュッとつまんで言い返す。
「……ふうん?
美羽は知らないだけで、結構渉外の方では言われてるけど。
……尚樹もやたら美羽に構うし」
「き、桔梗さんは完全に社交辞令じゃないですか……」
「さあ?
どうだか?
尚樹は可愛い女の子が好きだし。
美羽は尚樹のタイプだし。
まあ、あのチャラさは自業自得として。
……多分本気で好きになれる相手を探しているんだと思うけど」
考え込むように話す瀬尾さん。
「……瀬尾さんって桔梗さんと本当に仲がいいですけど、一緒に女の子遊びしてたんですか?」
ジトッと見る私を。
そんなわけないだろ、と睨み付けるように一蹴する。
でもモテるのは確か。
「……何だよ」
「……瀬尾さん、やっぱりモテますよ……」
少し元気をなくして話す私に、瀬尾さんは溜め息を一つ吐いて。
ポンッと私の頭に手を置く。
「あのな、俺は別に誰かれ構わずモテたいわけじゃないし。
モテるって言ったって俺の見た目とか、単なる外見的なものにひかれてるだけだろ。
……そんなんじゃなくて、俺は自分を本当に理解してくれる人と、自分が大切に想う人と一緒にいたい」
優しい瞳でじっと私を見つめて。
優しい手つきで私の頬を撫でる。
その仕草に俯いてしまう私。
結局、出会った頃から私は彼にはかなわない。
私はモテません」
ぷうっと頬を膨らまして言うと。
瀬尾さんはそんな私の鼻をムギュッとつまんで言い返す。
「……ふうん?
美羽は知らないだけで、結構渉外の方では言われてるけど。
……尚樹もやたら美羽に構うし」
「き、桔梗さんは完全に社交辞令じゃないですか……」
「さあ?
どうだか?
尚樹は可愛い女の子が好きだし。
美羽は尚樹のタイプだし。
まあ、あのチャラさは自業自得として。
……多分本気で好きになれる相手を探しているんだと思うけど」
考え込むように話す瀬尾さん。
「……瀬尾さんって桔梗さんと本当に仲がいいですけど、一緒に女の子遊びしてたんですか?」
ジトッと見る私を。
そんなわけないだろ、と睨み付けるように一蹴する。
でもモテるのは確か。
「……何だよ」
「……瀬尾さん、やっぱりモテますよ……」
少し元気をなくして話す私に、瀬尾さんは溜め息を一つ吐いて。
ポンッと私の頭に手を置く。
「あのな、俺は別に誰かれ構わずモテたいわけじゃないし。
モテるって言ったって俺の見た目とか、単なる外見的なものにひかれてるだけだろ。
……そんなんじゃなくて、俺は自分を本当に理解してくれる人と、自分が大切に想う人と一緒にいたい」
優しい瞳でじっと私を見つめて。
優しい手つきで私の頬を撫でる。
その仕草に俯いてしまう私。
結局、出会った頃から私は彼にはかなわない。