イジワル上司に甘く捕獲されました
潤さんの温かい気持ちに触れた日から数日が過ぎて。

街中がクリスマスの飾り付けで華やかになり、寒さもどんどん厳しくなってきた。

二日前に一日中降り続いて積み上がった雪は冬の本格的な訪れを実感させる。

私にとっては初めての雪国の冬だ。

十二月にしては珍しい青空が広がる日に。

「ただいまぁ、美羽ちゃんっ!」

盛大な物音を立てて真央が帰国した。

玄関を開けた私にガバッと抱きついてきた真央は相変わらずパワフルで圧倒されるくらいだ。

「すごく雪、降ったのね!
冬だね、ビックリしちゃった。
美羽ちゃんっ、元気にしてた?
メールでも報告したけど、海外研修が無事に終わったの。
これからはずっと一緒だよ、美羽ちゃんっ。
もう、なかなか話せないから、聞きたいこと話したいことがいっぱいなの、あのねっ」

すごい勢いで話始める真央に。

「……真央、とりあえず荷物……」

キャリーバッグに紙袋を抱えた翔くんが呆れたように口を挟む。

車の運転ができない私に代わり、翔くんが真央を空港まで迎えにいってくれたのだ。

真央も久しぶりに翔くんに会えたことが嬉しそうで、更にテンションがあがっていて。

「あっ、ごめん、翔。
とりあえず上がって!」
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