イジワル上司に甘く捕獲されました
「……美羽、百面相」
ムニュッと私の鼻を軽くつまんで。
「……いいんだよ、美羽。
ハッキリと俺が言えなかったせいもあるし。
美羽に寂しい思いをさせていたのは事実だから」
とびきり優しい笑顔で私を包む。
……ああ。
どうしてこの人は。
こんなに何もかもお見通しなんだろう。
きっとこの先、一生。
私は彼にはかなわない。
伝えたい思いや言葉は数え切れないけれど。
私はどうしても伝えたい言葉だけを選んだ。
「……ありがとう。
愛してる」
たくさんの想いをこめて伝えた言葉に潤さんは一瞬、驚いたような顔をして。
それからうっとりしてしまうような笑顔を見せてくれた。
「……ずっと、一緒な。
だから。
この次の転勤は……奥さんとして付いてきて」
あまりに自然に言われた言葉。
「……え?」
潤さんは無言で私の左手を取り上げて。
薬指にはまっている指輪にキスをする。
「……今度の休みに買いに行こう、本物」
「それって……」
時が止まる。
言葉にならない。
周りの雑音が音を消す。
私の瞳には潤さんしか映らない。
目の前がゆらゆら霞んで。
嬉しいのに。
何て言っていいかわからなくて。
きちんと答えたいのに。
口から漏れるのは情けない嗚咽ばかり。
ムニュッと私の鼻を軽くつまんで。
「……いいんだよ、美羽。
ハッキリと俺が言えなかったせいもあるし。
美羽に寂しい思いをさせていたのは事実だから」
とびきり優しい笑顔で私を包む。
……ああ。
どうしてこの人は。
こんなに何もかもお見通しなんだろう。
きっとこの先、一生。
私は彼にはかなわない。
伝えたい思いや言葉は数え切れないけれど。
私はどうしても伝えたい言葉だけを選んだ。
「……ありがとう。
愛してる」
たくさんの想いをこめて伝えた言葉に潤さんは一瞬、驚いたような顔をして。
それからうっとりしてしまうような笑顔を見せてくれた。
「……ずっと、一緒な。
だから。
この次の転勤は……奥さんとして付いてきて」
あまりに自然に言われた言葉。
「……え?」
潤さんは無言で私の左手を取り上げて。
薬指にはまっている指輪にキスをする。
「……今度の休みに買いに行こう、本物」
「それって……」
時が止まる。
言葉にならない。
周りの雑音が音を消す。
私の瞳には潤さんしか映らない。
目の前がゆらゆら霞んで。
嬉しいのに。
何て言っていいかわからなくて。
きちんと答えたいのに。
口から漏れるのは情けない嗚咽ばかり。