【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。




そうやってからかって楽しんでるのか、鼻で笑う桐生秋十は立ち上がり、私を見下ろした。


この大魔王は………っ!

そういうこと言うの本当にやめてほしい。



「おい……桐生、お前さ?」



今のやり取りを見ていた颯太が私の机に肘を乗せ、晴くんと去っていこうとした桐生秋十を引き止めた。



「あんま暴君だと、好きになってもらえねぇよ?」



やけに皮肉じみた口調の颯太は意味深に笑った気がした。


……だけど。



「友達の壁ぶっ壊せないお前よりマシだと思うけどな?」



挑戦的な台詞を吐いて去っていった大魔王に、颯太は「クソっ」と言って舌を鳴らした。



友達の壁………?

私にはイマイチ理解が出来ず。


それよりも最近、桐生秋十が私へ発する言葉に反応してしまう自分に驚いてばかりだった……。



もう、席替えしてください、先生。



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