【完】強引なイケメンに、なぜか独り占めされています。




 *


「つまり、桐生くんのことばっかり考えて眠れなかったってわけね?」


「……ちょ、ひーちゃんっ!!声でかいよ!」



それにその言い方は誤解があるってば!


あわあわする私は肝心の桐生秋十の席が空席のままであることに、ホッと胸を撫で下ろす。


昼休みのランチタイム。


ひーちゃんに昨日の出来事を聞いてもらってたところだ。



「それで?桐生くんは明らかにおかしいと?」


「だって……今までずっと嫌なヤツで、意地悪ばっかりしてきたのに。いきなり心配したり、授業中に助けてくれたり。私のこと、見てたとか……」


「桐生くんがニーナを見てたのは小学校の時からじゃん」


「けど、ほっとけないとか……それに無視してきた三年間のことも気にしてるみたいで……」



言動が明らかに変わりすぎっていうか……?



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